聖徳太子 (岩波新書) [ 吉村武彦 ]

岩波新書 吉村武彦 岩波書店ショウトク タイシ ヨシムラ,タケヒコ 発行年月:2002年01月 ページ数:190, サイズ:新書 ISBN:9784004307693 吉村武彦(ヨシムラタケヒコ) 1945年朝鮮大邱に生まれる。

1968年東京大学文学部国史学科卒業、同大大学院博士課程中退。

現在、明治大学文学部教授。

専攻は日本古代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 1 厩戸王子の誕生(幼年時代と蘇我氏/少年時代の戦い/危機の回避と女帝)/2 太子としての「まつりごと」(上宮の厩戸王子/斑鳩宮の厩戸王子/「見えない王」の外交)/3 斑鳩寺建立と仏教信仰(斑鳩寺と高句麗僧・慧慈/厩戸王子と三経義疏/「世間虚仮」と晩年の思想)/4 聖徳太子像の形成(太子信仰の起点/法隆寺の再建と上宮王院/日本仏教の開祖となる) 今なお謎と伝説に包まれている聖徳太子の実像をとらえ直す。

それは、信仰の対象の「聖徳太子」とは区別して、飛鳥時代の現実を生きた「厩戸王子」の姿を、史料に基づいて厳密に再構成していくことから始まらなくてはならない。

推古朝の政治の構造、仏教を受容し、斑鳩を拠点としたことの意味などを視野に入れた、現代の太子伝の決定版。

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