経緯手績み芋麻100% 長さ13.4m 内巾38cm 宮古織物事業協同組合検査の証紙が付いております。
染色:琉球藍 制作者:下里愛子さん 1織物好きの夏の憧れ、≪宮古上布≫が入荷いたしました。
現在年間製反数は20反を切り、ただでさえ数が少なく、 お目にすることすら叶わない希少な宮古上布。
憧れの宮古上布をいつかは一枚、 または通のお方、 この機会にどうぞコレクションにお加えくださいませ。
必ずやお喜びいただけるお品でございます。
本品は厳しい検査の折り 生地耳に一箇所織難がございましたため 通常よりお値打に仕入れることができたお品です。
生地耳ですのでお仕立あげればなんら正反とかわりません。
一般市場価格は、未仕立て200万以上で販売されるお品でございます。
経緯手績み芋麻100%、草木染手織りの宮古上布。
永い歴史を持ちながら… 存続が危ぶまれて久しい幻の織物、宮古上布。
着物好きが「いつかは」と憧れる、織りの宝でございます。
日本四大上布のひとつに数えられるなめらかな仕上がり。
400年前、琉球王朝から功績を認められて栄進した夫のために妻が上布を織り、 お礼の意味で王に献上したのが、宮古上布の始まりとされております。
格調高い品位にあふれ、昭和53年には国の重要無形文化財の指定を受けています。
宮古には、「宮古織り」「宮古麻織」「宮古苧麻布」「宮古上布」があります。
生地端に名前が織り込まれますが、それぞれ素材が異なってまいります。
「宮古織り」 → 経糸:木綿 緯糸:ラミー(縞模様中心) 「宮古麻織」 → 経・緯糸:ラミー(縞模様中心) 「宮古苧麻布」 → 経糸:ラミー 緯糸:手績み苧麻糸(ブー) 「宮古上布」 → 経・緯糸:手績み苧麻糸(ブー)100% ※ラミー=機械で紡績した麻糸 今回ご紹介のお品は、もちろんのこと上記の最上位「宮古上布」。
手績み苧麻糸を100%用い、丁寧に丁寧に、心を込めて創作されました。
宮古上布らしい実に深みある藍色に細やかな縞があらわされております。
宮古上布は、まず糸づくりからその製作工程がはじまります。
大事に育てた苧麻の繊維を指や爪を使って細く裂き、 それを指で丁寧に撚り、紡いで糸にしていきます。
その糸は図案にそって絣括りされ、天然染料の藍や福木によって染色。
そしていよいよ、根気強く手織りされるのです。
そうして布となった宮古上布の最後の工程は、糊付けと砧打ちです。
この仕上げの加工を「洗濯」と言い、洗濯された宮古上布の生地は、 糸ムラがなくなり、蝋引きしたような艶としなやかさが生み出されます。
原料の麻の生産から最後の工程まで、全てが手作業で行われます。
一点に相当な時間を要するのも、おのずとお分かりいただけましょう。
激減する創作数。
それは… 宮古上布の織り手や苧麻績み者が高齢になり、原料の苧麻が足りないこと、 また高度な技術を習得するのに長い年月がかかりすぎ、 若い技術者が育ちにくいということなどがあるようです。
宮古上布だけを織っていては、生活できない状況と言われております。
宮古上布に触れたことのある方でしたら、ご存知のことと思います。
「カーボン紙のような」とよく形容されるように、 薄く薄くハリがあり、そしてこの独特の蝋引きの光沢感… 正統派の良いお柄に、深みあるお色、そして何よりそこに込められた心。
草から績まれた一本の糸が人の手と手をつなぎ、 心と心を織り成してうまれた布。
芋麻の栽培、糸績み、織り、砧打ち、悠久の時をこえた伝承のいとなみ。
草木に染まり、風をはらみ、光を宿す大地の布だ。
母から娘へ、そしてその子に… 伝承の織りを引き継いでゆくという、単なる衣装を超えた、文化の世界。
逸品と称される他の産地の紬と同じように、宮古上布もまた、三代物。
およそ300年前、旧藩時代の上布が現在も保存されているほどです。
貢納布としての厳しい歴史、生業としての宮古上布づくりの難しさ。
職人の死亡や高齢化によって、年々「幻」となっていくその織り技。
心を込めて創作されたものであることを… 豊かな心に、感じとっていただければと願っております。
お仕立て料金はこちら 地入れ2,160円+衿裏2,100円+海外手縫い仕立て19,500円(全て税込) ※国内手縫い仕立て 「大島紬・結城紬」+25,500円(税込)「左記以外の紬」+15,000円(税込) ※身丈について 商品加工をご要望の場合はこちら(地入れ) ※お仕立てご用命の際は、一度お手元でお色、風合いなどご確認頂いた後、Web集荷依頼サービス(無料)にてご返送ください。
※着姿の画像はイメージ写真です。
柄の出方が少々異なる場合がございます。
[A1G023753W]-[TP:福井]-[PS:片山]-[CH:木村ひ]-[文責:竹中]-[0614017] ▲ サブ画像をクリックすると拡大画像がご覧になれます。