手績み芋麻100% 長さ約3.6m(お仕立て上がり時) 宮古織物事業協同組合の登録商標、 宮古織物事業協同組合検査済之証がついております。
制作者:下里愛子 お太鼓柄 ◆最適な着用時期 盛夏(7月〜8月) ◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません ◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、お食事会、街着、カジュアルパーティー、ランチなど ◆あわせる着物 上布、織のお着物、小紋など その織りくち、100%自然の力から生み出された深い彩り…。
一度は手にしてみたい。
と願う方も多くいらっしゃると思います。
琉球より、まさに美術品とも呼べる 上質な宮古上布をご紹介いたします。
経糸緯糸ともに手績み芋麻100%、証紙、検査印のある逸品でございます。
どうぞお見逃しなくお願いいたします。
永い歴史を持ちながら… 存続が危ぶまれて久しい幻の織物、宮古上布。
着物好きが「いつかは」と憧れる、織りの宝でございます。
日本四大上布のひとつに数えられるなめらかな仕上がり。
400年前、琉球王朝から功績を認められて栄進した夫のために妻が上布を織り、 お礼の意味で王に献上したのが、宮古上布の始まりとされております。
格調高い品位にあふれ、昭和53年には国の重要無形文化財の指定を受けています。
宮古には、「宮古織り」「宮古麻織」「宮古苧麻布」「宮古上布」があります。
生地端に名前が織り込まれますが、それぞれ素材が異なってまいります。
「宮古織り」 → 経糸:木綿 緯糸:ラミー(縞模様中心) 「宮古麻織」 → 経・緯糸:ラミー(縞模様中心) 「宮古苧麻布」 → 経糸:ラミー 緯糸:手績み苧麻糸(ブー) 「宮古上布」 → 経・緯糸:手績み苧麻糸(ブー)100% ※ラミー=機械で紡績した麻糸 今回ご紹介のお品は、もちろんのことこの中で最上級の、紛れもない「宮古上布」。
手績み苧麻糸を100%用い、 【 下里愛子さん 】によって心を込めて創作されました。
宮古上布は、まず糸づくりからその製作工程がはじまります。
大事に育てた苧麻の繊維を指や爪を使って細く裂き… それを指で丁寧に撚り、紡いで糸にしていきます。
その糸は、織りあがりの図案にそって絣括りされ、 天然染料によって染色。
こちらのお品は琉球藍を用いて染織されております。
そしていよいよ、根気強く手織りされるのです。
そうして布となった宮古上布の最後の工程は、糊付けと砧打ちです。
この仕上げの加工を「洗濯」と言い、洗濯された宮古上布の生地は、糸ムラがなくなり、蝋引きしたような艶としなやかさが生み出されます。
砧打ちをして光沢を出し、親子三代物と言われるほど、丈夫で長持ちする。
原料の麻の生産から最後の工程まで、全てが手作業で行われます。
一点に相当な時間を要するのも、おのずとお分かりいただけましょう。
琉球の自然を感じさせるきなりの味わい… その濃淡が綾なす縞文に 琉球藍で染めあげた絣糸が 南国の澄んだ海を表すように 横段調子で織りこまれました。
年間に本当にわずかしか製作されないお品であり、 またお着物と同じ制作工程のお品ですのでかなりの高級品となってしまいます。
激減する創作数。
それは、宮古上布の織り手や苧麻績み者が高齢になり、 原料である苧麻(ブー)が足りないこと、 また高度な技術を習得するのに長い年月がかかり、 若い技術者が育ちにくいということなどがあるようです。
貢納布としての厳しい歴史、生業としての宮古上布づくりのの難しさ。
年々「幻」となっていくその織技。
心を込めて創作されたものであることを感じ取っていただければと思います。
草から績まれた一本の糸が人の手と手をつなぎ、 心と心を織り成してうまれた布。
芋麻の栽培、糸績み、織り、砧打ち、悠久の時をこえた伝承のいとなみ。
草木に染まり、風をはらみ、光を宿す大地の布だ。
夏の帯姿に、これ以上のものはございません。
お洒落帯としましては、まさに究極のお品と言えましょう。
自然の恵みと人の手の努力によって生まれた美しい宮古上布です。
琉球織物ファンの方に、ぜひお届けさせていただきたい工芸品です。
芋麻を育てることからこだわって織り上げられた上布。
どうぞ末永く大切に大切にご愛用いただけましたら幸いです。
※通気性を重視される方は、「夏綿芯」のお仕立てをお勧めいたします。
※帯芯と帯地の相性及び張りのある仕上がりを重視される方は、染帯用綿芯のお仕立てをお勧めいたします。
九寸帯の手縫いお仕立てをご要望の場合はこちら(染帯綿芯九寸<おすすめ>) (夏綿芯お仕立て) (帯芯つきお仕立て) [A1G011412W]-[TP:木村ひ]-[PS:原田]-[CH:木村ひ]-[文責:竹中]-[0601018] ▲ サブ画像をクリックすると拡大画像がご覧になれます。